前々回の記事にも書いた不思議生物のお話、多方面で
反響をいただきました。そしてはやくも第2弾として紹介する生物も
また半端ないのです。なんといっても・・・テーマは
「永遠の命」!!
「永遠の命」といえば、手塚治虫氏の名作、
『火の鳥』を頭に浮かべる人は多い。
時空を超えて飛び回る火の鳥。その生き血を飲めば、不老不死の体になれる。
火の鳥の生き血をめぐって、翻弄され争いあう人間たちを表情豊かに
描いた、哲学的なテーマをもった大作として知られる。
今回紹介する不思議生物もまた、永遠の命を持つ。フィクションでなく、現に地球に
存在している。歳を経ると自ら燃え出して灰となり、再び灰の中から幼生と
なって甦る『火の鳥』と同様、若返りを繰り返しては生き続けるという。
にわかに信じがたい生体を持ったこの生物は、94年に地中海の
海底洞窟で発見され、その後日本近郊でも確認されている。
それがコチラ。
ベニクラゲ
体長は小さく1cm未満。通常のクラゲの場合、有性生殖を行い子どもを
作ると溶けて消えてしまうが、このベニクラゲの場合は死なずに
幼生(ポリプという、云わばさなぎのような状態)に戻り
細胞が若返りを行い、また復活する。そして
そのサイクルがエンドレスだという。※
※ベニクラゲ自体は世界中の海で観測されているが、上記の変わった
生態を持つベニクラゲは地中海の海岸洞窟など、局地的にしか観測されていない。
・・・体調1cmに満たないベニクラゲは、海の生物たちの恰好の餌食ともいえ、
天敵があまりにも多い。寿命はエンドレスだが、むしろ死の危険があまりにも多いため
種の保存のために、やむなく進化の過程でこのイレギュラーな生態を手にしたと考えられている。
とはいえ、途方もないロマンを感じてしまうのは俺だけでしょうか・・・?
ベニクラゲ、現在では日本でもいくつかの水族館で
飼育されているので、見に行ってみるのもオススメです!!