FREEDOM CUSTOM GUITAR Precision Bass(Semi Ordered)
マーヴィン・ゲイのジェイムス・ジェマーソンも、ダニー・ハサウェイの
ウィリー・ウィークスも、ディアンジェロのピノ・パラディーノも弾いてきた・・・
まさに新旧ソウルミュージック代表株の、屋台骨を支えてきたともいえるのが
この仕様のプレシジョン。軽量のアルダー材に、ローズ指板&63年式細身のネック。
色はチャコールフロスト。若干緑がかった黒で薄い塗装も相まって、かなり渋目の外観。
以下、最近はやりの楽器うんちくです。(気をつけて)
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・・・エレキベースの始祖的存在のプレシジョンベース(以下PB)。非常にシンプルな
構造から生まれるモコモコして暴れるサウンドは、クラシックでありオーソドックス
なだけに定番化している。つまり価値基準が既に固まっている楽器だといえる。
まず今までPBを使ったことのない自分には、良し悪しの判断のしどころが難しかった。
最初にPBが欲しくなるきっかけになったFender Cusom Shop製のPino
Palladino ModelがPB選びの基準になった。 「カスタムショップが
ここまでやるとは・・・」と、それぞれ3つの楽器店で店員さんが
同じ言葉で評していたのが印象的だったが、実際によく
できた楽器で、西海岸の風のようなカラッとした
鳴りと、甘いトーンの粘りの虜になった。
超いいけれど、これは買う気にはほとんどならなかった。ピノは大好きな
ベーシストなだけに、俺がコレを持ってしまうのは安い物真似みたいになる。
もし買ったとしても、ピノの存在が自分にとって踏み絵になりそうだからやめた。
皮肉にもその後、ピノモデル以上に好印象のPBとは巡りあえなかった。
正確に言えば、様々なプレベを弾いてわかったことは、自分が求めているPBの
サウンドとニュアンスはゴリゴリ感よりも、アルダー材からくるトーンの甘さとローの粘り。
それはピノ同様60年代PBになるわけで・・・条件を満たすのは150万のVintage Fender?
・・・Never!! ファックなヴィンテージ市場に付き合ってられるかバカヤロコノヤロ!
そんなわけで、結局ピノモデルが予算的にも条件を満たす唯一のPBになってしまった。
それからはもう、テンション激下がりですよ。
ピノモデルだけは欲しくないのに、結局一番いいんだもん・・・
PBは今は買うべきじゃないのかな、、なんて思い始めた矢先、
突然巡りあったのがこの国産コンポーネントブランドFreedomのPB。
ネットで見つけて早速お店へ。俺がPBを探し始めた夏頃にも対応してくれた
店員さんがいた。数本試してみて、最も見た目の地味なこのベースの音に惚れた。
暴れすぎない甘いトーンとプレイアビリティの高さは、まさにピノモデルを髣髴とさせる。
また、国産らしい丁寧な仕上げも好感度が高く、次の日誕生日を迎えついでにゲットした。
職人技を感じる非常に丁寧な仕上げのFreedomは、東京下町の小さな工房で
作られているとのこと。生産本数は少なく、堅実な仕事が評判らしい。
家で保証書を見ると「100年間保障致します」の文字が・・w
突然そんなこと言われてもびっくりするけど、
この真面目な気質もうれしい。
今までで買ったベースの中で一番見た目が渋い。
出音は今後の俺次第。PBは生の音がそのまま出力される
ような楽器なので、たくさん愛して弾きこんでいくつもりでございます
やっぱ見た目よりも
中身で勝負でしょ!!
この子の名付け親募集中!!(里親じゃないよ!)