ライブが終わって挨拶をすませそそくさと家に帰ると、玄関先に「プチプチ」を
何重にもくるまれたハードケースが鎮座していた。ついにきたー!ドキドキしながら
包装を解き、ケースの中を開けました。するとそこには案の定というか、楽器の形をした
とても大きなチョコレートが・・・!大きいだけあって、芳醇なカカオの香りでむせかえるようで
ってバカ!!
あ・・・、バカは俺か!(今気付いた)
CREWS MANIAC SOUND [ JACKSON 5 SP/JH]
ひととおりチェックも終わり、クオリティに問題はなく一安心。
買ったのは国産コンポーネントの老舗、CREWSのフレットレスでした。
品薄の楽器なので、希望のモデルを探した結果、札幌から取り寄せました。
木目は渋いものの、ゴールドパーツと塗装の黒光りが結構ケバい
・これを選ぶまでの経緯(以下、楽器ウンチクです・・・)
華やかな海外製のベースなどにみられる、先進的なデザインやシステムなどとは
対照的な地味な風貌の裏には、ミュージシャン・ユースをトップ・プライオリティに置いた
かのような、質実剛健的な使い勝手のよさと、国産コンポーネントだから叶う価格設定・・・
CREWSはこういった国産コンポーネントのメリットを体現する代表的ブランドであり
様々なミュージシャンの要求にもすぐに応えてきた歴史がある。それゆえに
CREWSに信頼を置いているミュージシャンは枚挙に暇がない。
正直、CREWSは「食わず嫌い」とまではいかないが、いままで興味がいかなかった。
その理由の一つ目は、比較的職人気質のミュージシャンの使用が多く、CREWSに対して
無難な印象をもっていたこと。Fender的荒さや味もなければ、ハイエンドクラスの
楽器のもつような華も感じない、「いい子っぽい」印象を一方的に持っていた。
またエンドースメント契約で、表舞台に立つミュージシャンに
売名目的で楽器をただで貸し出ししているブランドが数多くあるが
中には、一般販売用と、エンドースで渡す楽器のクオリティにかなり差が
ある有名ブランドも多いという話も方々から聞く。話が少しそれたが、CREWSも
僕の周囲で、とにかく多くのミュージシャンに使用されているため、そういった
疑念を持ってしまってもおかしくない。それが理由の二つ目だった。
(※その後、CREWSでは、客と店との信頼関係のそのまま延長で
ミュージシャンもほぼ例外なく楽器を店から購入していると知るわけですが)
フレットレスは、実はこれまで一本も所有したことがなかった。
先月買ったプレベが、今まで使ったことのないタイプの楽器によって
自身を開拓する良いきっかけになったのもあり、ちょうど「フレットレスありますか?」
という仕事のオファーもきていたのに乗じて、これはいい機会かも?と照準を合わせていた。
フレットレスは、今後よっぽどのことでもない限りはメインベースに
なるわけでもないだろうし、まずは表現の選択肢としての取り回しの良い
一本が欲しい、という購入の条件面でCREWSの人気モデル『JACKSON 5』は
とても僕のオーダーにかなった楽器だった。アコースティックな演奏感や温かみのある
トーンを持ち合わせながら、アンサンブル負けしないレンジとパワーも持っている。
これらプレイヤーユースの元での設計であることが容易にわかるほど
使い勝手が良い。臨機応変に現場対応に即すことのできる
楽器作りは、とてもCREWSらしく好感が持てる。
このモデルを含むCREWSの楽器を何本か愛用している友人のベーシストの
的確なアドバイスのもと(織人マジありがとー)、フレットレス初心者の
僕はJACKSON5ではじめることにしました。あーもーしばらく
楽器はいらない!一月立たずに2本目を買うなんて・・・
でも出したいサウンドは増えてイメージも膨らむ。
あと残るはハートと、スキルの問題だな・・・・(汗)
この楽器の名付け親募集!!!里親募集じゃないよ!!!(3回目)